個体間脳-身体相互作用研究会
研究会の概要
近年、複数の個体の脳活動や生理指標を同時計測・解析することで、社会性の神経基盤を検討しようとするハイパースキャニング(Hyperscanning)の試みが、多く見られるようになってきました。特に日本国内では、脳波(EEG)、脳磁図(MEG)、機能的近赤外線分光法(fNIRS)、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)、さらには電気生理学的手法など、多様な脳機能計測モダリティを用いた研究が進められています。さらに、行動や生理指標の個体間連関を議論する周辺領域や、数理モデルを用いた理論研究も含めると、多くの研究者がこの領域に関与しています。ハイパースキャニングは、脳機能の評価を個体内にとどめず、個体間の脳機能関連性へと拡張するものであり、社会性動物であるヒトの脳機能理解をさらに推し進めることが期待されています。
しかし、脳機能イメージングの学会は主に計測モダリティごとに分かれているため、ハイパースキャニングを用いた研究者が一堂に会し、議論する機会がこれまでほとんどありませんでした。そこで2025年3月に、生理学研究所研究会として第一回の「個体間脳-身体相互作用研究会」を開催し、多くの研究を主導されてきたシニアクラスの先生方のお話を主に伺いました。
本年度、第二回の「個体間脳-身体相互作用研究会」では、より広義の「ハイパースキャニング」として身体動作協調や生理指標の個体間同期などへもテーマを広げるとともに、大学院生/学部生を含む若手の研究者の方からも話題提供をしていただくことになりました。
ぜひふるってご参加いただけますよう、よろしくお願いいたします。
https://www.nips.ac.jp/collabo/meeting/2025/
日時
2026年3月16日~3月17日
場所
生理学研究所 明大寺地区 実験研究棟1階 大会議室
お茶代
500円(休憩時のお茶代/お茶菓子代としてのみ利用させていただきます)
代表者
小池耕彦(理化学研究所・脳神経科学研究センター、生理学研究所・生体機能情報解析室)
所内対応者
福永雅喜(生理学研究所・生体機能情報解析室)
使用言語
日本語
プログラム
2026年3月16日(月)
13:00-13:10 開会挨拶
13:10-13:40 渡辺 隼人先生(北海道大学)
「OPM-SQUID MEG hyperscanningシステムの実装」
13:40-14:10 真田 原行先生(国立研究開発法人 情報通信研究機構)
「集団帰属意識と共同視聴が脳波同期に及ぼす影響:野球ファンを対象とした実験的検討」
14:10-14:40 森本 智志先生(慶応大学)
「アバターロボットと計算論的分析を用いた二者間相互作用へのアプローチ」
休憩 20分
15:00-15:30 橋浦 健太先生(東京大学)
「VRを用いた融合身体が運動スキル転移をもたらす条件」
15:30-16:00 阿部 匡樹先生(北海道大学)
「共同行為に潜む他者の影響を紐解く:運動学習からHyperscanningまで」
休憩 20分
16:20-16:50 馬 毓鴻先生(名古屋大学)
「連合学習課題における能動性が二者の脳活動に及ぼす影響:脳波による二者脳活動同時計測」
16:50-17:20 藤原 健先生(國立中正大學)
「対面相互作用における非言語協調:社会心理学の立場から」
(希望者のみ)懇親会
2026年3月17日(火)
10:00-10:30 竹村 柚香先生(明治大学)
「TBA」
10:30-11:00 古川 大晃先生(京都工芸繊維大学)
「走運動場面にみられる個人間の歩調同期」
休憩 15分
11:15-11:45 岩山 孝幸先生(昭和女子大学)
「対話場面における自己開示の内容と脳間同期(IBS)― 心理療法場面を想定したNIRSハイパースキャニング研究 ―」
11:45-12:15 伊津野 巧先生(九州大学)
「セラピストの「自己一致」がもたらす不安軽減効果とその神経基盤」
12:15-12:20 閉会挨拶
12:20-12:30 集合写真撮影
参加登録フォーム
〆切:2026年3月3日
宿泊について
3/16日の宿泊分について、自然科学研究機構岡崎共同利用研究者宿泊施設
(三島ロッジ;オンライン決済: 2,600円/1泊)を4室ですが手配しております。
参加登録時に希望をお伺いいたします。
連絡先
事務局 小笠原香苗(理研CBS) pps-kenkyukai[A]nips.ac.jp
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